[ コアダンプ出力設定 ]
ESXiのコンソール上にて以下コマンドを実行してダンプファイル出力を有効化してください。
# vsish -e set /userworld/global/coreDumpEnabled 1
設定が反映されたかどうかは以下のコマンドで確認可能です。
# vsish -e get /userworld/global/coreDumpEnabled
-> コマンド実行結果が「1」となっていればダンプファイル出力が有効です。
なお、上記設定はESXiサーバを再起動すると消えてしまうため、
ESXiサーバ再起動後に再度設定していただく必要がございます点にご注意ください。
※後述の[デバッグログの設定手順]での6)と同様に、
/etc/rc.localまたは/etc/rc.local.d/local.sh に追記していただくことも可能です。
その場合は以下の直前行に追記してください。
cp /vmfs/volumes/datastore1/providerTraceLog.properties /etc/cim/lsi/
※uEFIセキュアブートをお使いのお客様は、
[uEFIセキュアブート利用時の注意事項はありますか?]
も併せてご確認ください。
またESXiサーバの再起動を行わずに
元の設定(ダンプファイル出力無効)に戻す場合は以下コマンドを実行してください。
# vsish -e set /userworld/global/coreDumpEnabled 0
[ デバッグログ設定 ]
■ デバッグログの設定手順
1) /etc/cim/lsi/providerTraceLog.propertiesを任意のディレクトリにコピーします。
コピー先ディレクトリは、/vmfs/volumes/datastore1配下など、ファイルの
新規作成・変更・保存が可能な領域を指定してください。
コマンド例:
# cp /etc/cim/lsi/providerTraceLog.properties /vmfs/volumes/datastore1
2) コピーしたproviderTraceLog.propertiesを、さらに別のディレクトリなどに
コピーし、バックアップとします。
本バックアップファイルは、トラブル発生時のロールバックに使用します。
3) 1)でコピーした、バックアップでない方のproviderTraceLog.propertiesを、
viコマンドなどのテキストエディタで編集します。
"LEVEL=ERROR"と記載のある行を、"LEVEL=VERBOSE"に書き換え、上書き保存します。
※"LEVEL=ERROR"と記載のない場合は、"LEVEL=VERBOSE"行を新規追加してください。
また、"LEVEL=VERBOSE"の行頭には"#"(コメントアウトを意味します)を記載しないでください。
4) 編集したproviderTraceLog.propertiesを、コピー元に上書きコピーします。
コマンド例:
# cp /vmfs/volumes/datastore1/providerTraceLog.properties /etc/cim/lsi/
5) sfcbd-watchdogサービスを再起動します。
本手順による仮想マシンへの影響はありません。
コマンド例:
# /etc/init.d/sfcbd-watchdog restart
6) 本設定はVMware ESXiを再起動すると元に戻るため、VMware ESXi起動時に
自動で4) 5)の手順を行うよう、4) 5)のコマンドをVMware ESXi起動時の
自動実行ファイルに追加します。
※なお、uEFIセキュアブートをお使いのお客様は、
[uEFIセキュアブート利用時の注意事項はありますか?]も併せてご確認ください。
追加内容例:
cp /vmfs/volumes/datastore1/providerTraceLog.properties /etc/cim/lsi/
/etc/init.d/sfcbd-watchdog restart
追加先(自動実行ファイル):
VMware ESXi5.0: /etc/rc.local
VMware ESXi5.1以降:/etc/rc.local.d/local.sh
→ ファイル末尾にある"exit 0"の直上に追加します。
7) 以上でデバッグログの出力設定は完了です。
以後、LSI SMI-Sプロバイダのデバッグログをsyslogに出力します。
■ トラブル発生時のロールバック手順
1) [デバッグログの設定手順]の2)でバックアップした編集前の
providerTraceLog.propertiesを、/etc/cim/lsi/に上書きコピーします。
コマンド例:
# cp providerTraceLog.properties /etc/cim/lsi/
2) sfcbd-watchdogサービスを再起動します。
本手順による仮想マシンへの影響はありません。
コマンド例:
# /etc/init.d/sfcbd-watchdog restart
3) [デバッグログの設定手順]の6)で自動実行ファイルに追加した行を
削除します。
4) 以上でロールバックは完了です。
■ デバッグログ設定がシステムに及ぼす影響について
1) デバッグログ出力を設定することにより、syslogの出力量が増加します。
(最大で年間数百MB程度)
VMware ESXiのsyslogは一定容量で自動ローテーションするため、ディスク
容量の消費量は変わりませんが、ログが流れやすくなるため、以下のURLを
参考に、syslogの容量およびローテーション世代管理数を拡張することを
強く推奨いたします。
https://kb.vmware.com/selfservice/microsites/search.do?language=en_US&cmd=displayKC&externalId=2014699
2) デバッグログ出力設定による、システム性能への影響はごく軽微である旨
ベンダより見解を得ております。