【ftサーバ/Linux】レスキューモード起動方法[RHEL8, RHEL7]
質問内容
RHEL8.8, RHEL7 のレスキューモードの起動方法を教えてください。
回答内容
RHELではOS標準のシングルユーザモード(rescueモード、emergenyモード)で起動する方法が
提供されていますが、ftサーバ環境ではこれらの起動方法は利用できません。
メンテナンス作業を行いたい場合などシングルユーザモードで起動したい場合は、
以下の手順でレスキューモードを起動してください。
※ | 画面イメージは主にRHEL7.2 のものですが、他のバージョンでも同じ目的の画面が 表示されます。 |
[レスキューモードの起動方法]
- インストールメディア(DVD)を準備してください。
RHEL8.8 の場合は、インストールメディアをブートメディアに読み替えてください
- インストールメディアを挿入し、システムを再起動してください。
- 以下の画面(図1)が表示されましたら、"Troubleshooting"を選択し、
Enter キーを押下してください。
図1

※ | 約1分間キー操作を行わなかった場合は自動でInstall処理が開始 されますので、画面表示後1分以内に操作を行ってください。 Install処理が開始された場合は、「Ctrl」+「Alt」+「Delete」キーを 押下して、再度システムを起動してください。 |
- 以下の画面(図2)が表示されましたら、
"Rescue a Red Hat Enterprise Linux system"を選択し、Enter キーを
押下してください。
図2

- "Rescue" 画面(図3)で、ディスク上に存在する既存のパーティション
を自動マウントするかどうかを選択します。自動マウントする場合は"1"を、
自動マウントしない場合は"3"を入力し、Enter キーを押下してください。
図3 Rescue画面

※ | 自動マウントする場合、既存のパーティションは、/mnt/sysimage
ディレクトリ下にマウントされます。 |
- "Please press ENTER to get a shell: " と表示された場合は、Enter キーを押下してください。
- レスキューモードが起動し、コマンドプロンプト (sh-4.2#) が
表示されます。(図4)
図4 コマンドプロンプト表示画面

- レスキューモード起動時点は、キーボードタイプは英語配列となって
います。localectl コマンドにて、キーボードタイプを日本語配列に
変更してください。
sh-4.2# localectl set-keymap jp106
- ネットワークを使用する場合は、ipコマンドにて、IPアドレス等を
設定してください。
「CPU/IOモジュール 0」->「PCIスロット 1GB LANコネクタ」->「ポート #1」の
ネットワークインターフェースの設定例
sh-4.2# ip addr add 192.168.1.100/24 dev enp7s0f0
[レスキューモード上でのethデバイス名]
レスキューモードでは、ethデバイス名が運用中の名称とは異なります。
※10GB LANコネクタはR320e-M4・R320g-M4・R320h-M4のみです。
CPU/IO モジュール | PCIスロット | ポート | 運用中の デバイス名 | R320e-E4/M4の レスキューモード 上でのデバイス名 | R320g-E4/M4、 R320h-E4/M4の レスキューモード 上でのデバイス名 |
0 | 1GB LANコネクタ |
#1 | eth100600 | enp7s0f0 | enp40s0f0 |
#2 | eth100601 | enp7s0f1 | enp40s0f1 |
10GB LANコネクタ | #1 | eth101200 | enp158s0f0 | enp159s0f0 |
#2 | eth101201 | enp158s0f1 | enp159s0f1 |
1 | 1GB LANコネクタ | #1 | eth110600 | enp65s0f0 | enp98s0f0 |
#2 | eth110601 | enp65s0f1 | enp98s0f1 |
10GB LANコネクタ | #1 | eth111200 | enp216s0f0 | enp209s0f0 |
#2 | eth111201 | enp216s0f1 | enp209s0f1 |
[レスキューモードの終了方法]
コマンドプロンプトで "reboot" と入力し、Enter キーを押下してください。
sh-4.2# reboot
レスキューモード終了後、システムの再起動が開始されますので、
再びレスキューモードが起動されないよう、インストールメディア
を取り出してください。
製品名カテゴリ
Red Hat Enterprise Linux v.7(Express5800/R320e-E4・R320e-M4)
Red Hat Enterprise Linux v.7(Express5800/R320g-E4・R320g-M4)
Red Hat Enterprise Linux v.8(Express5800/R320h-E4・R320h-M4)
関連情報
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コンテンツID:
3150111633
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公開日:
2016年09月06日
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最終更新日:2024年02月16日
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