原因として以下が考えられます。
1. レプリケーションにより使用中のため
ファイルシステムにレプリケーションセットが設定されいると、そのレプリケーションセットには前回の正常終了時点の状態が保持されています。
この情報はレプリケーション処理が正常終了した時点で更新されますので、データ削除後に一度レプリケーションを行ってから領域開放を行うことによって空き容量が増える可能性があります。
2. システム領域として回収されたため
iStorage HSはシステム全体容量の約15%を「システム領域」として予約しています。「データ領域」に空きがなくなると、この「システム領域」を「データ領域」として使用し、可能な限りシステムが読み取り専用になることを防いでいます。
この動作は緊急的な処置ですので、空き領域が確保された際には「システム領域」に補填されます。そのため既に「システム領域」を使用している状態でデータ削除をすると、空き容量としては増えていないように見えてしまいます。
3. 重複したデータが残っているため
重複排除ストレージでは重複するデータを参照している一部のファイルを削除しても、データは削除しないため、空き容量は増えません。データ削除の前後で重複率が減っている場合は、重複するデータを参照するファイルが残っている可能性があります。重複しているデータを全て削除して、再度領域開放を実施してください。