[原因]
考えられる原因は以下の通りです。
1.コマンドがインストールされていない
強制停止リソースが動作するために必要なコマンドがインストールされていない。
2.コマンドを実行するための設定が不足している
強制停止リソースが動作するために必要なコマンドを実行するための設定が不足している。
3.通信に問題がある
サーバを強制停止する装置や基盤システムとの通信が行えない または 遅延している。
4.任意のスクリプトに定期チェックの処理が記述されていない
強制停止リソース(タイプ:"カスタム")の任意のスクリプト内で、
環境変数 CLP_FORCESTOP_MODE が"0"(定期チェック時)の場合の処理が記述されていない。
[対処]
原因に応じて以下の対処を実施してください。
1.コマンドがインストールされていない場合
強制停止リソースのタイプに応じて必要なコマンド(AWS CLI、Azure CLI、OCI CLI など)を
インストールしてください。
2.コマンドを実行するための設定が不足している
強制停止リソースのタイプに応じて
コマンドのインストールパスやインストール方法を確認するとともに、
実行に必要な権限(IAM、ポリシー)を確認してください。
- 強制停止リソースのタイプが "AWS" の場合
CLUSTERPRO X for Windows:
システム環境変数 PATH に AWS CLI のインストールパスが設定されていることを
確認してください。
CLUSTERPRO X for Linux:
AWS CLI が /sbin、/bin、/usr/sbin、/usr/bin、/usr/local/bin のいずれかに
インストールされていることを確認してください。
- 強制停止リソースのタイプが "Azure" の場合
「スタートアップガイド」の「Azure 環境における設定について」に従って
Azure CLI がインストールされていることを確認してください。
- 強制停止リソースのタイプが "OCI" の場合
「スタートアップガイド」の「OCI 環境における設定について」に従って
OCI CLI がインストールされていることを確認してください。
3.通信に問題がある場合
サーバを強制停止する装置や基盤システムとの通信に問題がないか、
ネットワーク観点、クラウド基盤観点、仮想化基盤観点等で確認し、
以下の通信が正常に行える状態にしてください。
- 強制停止リソースのタイプが "AWS"、"Azure"、"OCI" の場合
「クラスタサーバ」-「リージョンのエンドポイント」間の通信を確認してください。
- 強制停止リソースのタイプが "vCenter" の場合
「クラスタサーバ」-「VMware vCenter Server」間の通信を確認してください。
4.任意のスクリプトに定期チェックの処理が記述されていない場合
強制停止リソース(タイプ:"カスタム")の任意のスクリプト内で、
環境変数 CLP_FORCESTOP_MODE が "0"(定期チェック時)の場合の処理として、
戻り値 "0"(成功) を返却する処理が記述されていることを確認してください。
<ご参考>
[対処] の 1. 2. の詳細につきましては、使用しているCLUSTERPROのバージョンの
以下ドキュメントから強制停止リソースに関する説明をご参照ください。
CLUSTERPRO X for Windows:
「スタートアップガイド」-「CLUSTERPRO インストール前」
「リファレンスガイド」-「強制停止リソースの詳細」
CLUSTERPRO X for Linux:
「スタートアップガイド」-「OS インストール後、CLUSTERPRO インストール前」
「リファレンスガイド」-「強制停止リソースの詳細」
[対処] の 4. の詳細につきましては、
使用しているCLUSTERPROのバージョンの
「リファレンスガイド」-「強制停止リソースの詳細」-「任意のスクリプトを使用した強制停止を理解する」
をご参照ください。
このFAQの対象製品バージョンは以下のとおりです。
CLUSTERPRO X 5.0 for Windows 以降
CLUSTERPRO X 5.0 for Linux 以降