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修正情報・ダウンロード

【ESMPRO/ServerAgent(Linux)】不特定のプロセスを停止させる現象が発生する

概要

$prog = プロセス名として説明します。

後述する条件1および2を共に満たした状態で、ESMPRO/ServerAgentの
起動スクリプト(/etc/init.d/$prog)の停止処理が動作した場合に、
不特定のプロセスを停止させる現象が発生する。
  →以下の場合に、起動スクリプトの停止処理が動作します。
    ・フェイルオーバーによりESMPROを一旦停止/再起動する場合
    ・手動で、意図的にESMPROを停止/再起動する場合
    ・サーバシャットダウン、またはリブートする場合

<条件>
  1)ESMPRO/SAのサービスが停止し、PIDファイル(/var/run/$prog.pid)が残っている。
    →以下の場合に、上記を満たす可能性があります。
      ・ESMPRO/ServerAgentのストレージ監視対象が存在しない場合
      ・ESMPRO/ServerAgentのプロセスが異常停止した場合

  2)PIDファイルに記述しているPIDが他のプロセスに割り当てられている。
    →プロセスに割り振られるPIDは、最大値(RHELであれば、32767)を超えた場合、
      300程からまたPIDが割り振られます。
      そのため、最大値を超えた場合に、別のプロセスに同じPIDが割り振られる可能性が
      あります。

製品名カテゴリ

ESMPRO/ServerAgent

対象製品

品名 ESMPRO/ServerAgent
リビジョン
対象OS Linux
別欄にて記載
型番
修正情報

【説明】 
適用対象環境、及び、適用手順については、同梱しているrelease_memo.txtを参照してください。

【ファイル名】 
esmsa_initscript_update_v2
(形式:zip サイズ:7857バイト)



種別

修正情報

障害区分

結果異常

障害内容/強化内容

ESMPRO/SAはサービス起動時に、/var/run/$prog.pid を作成し、PIDを記述しています。
起動スクリプト(/etc/init.d/$prog)のstop()関数内では、/var/run/$prog.pidに記述されている
PIDに対してSIGTERM(停止)シグナルを送信し、/var/run/$prog.pid を削除しています。

そのため、$progが停止している状態で、かつ、/var/run/$prog.pid内のPIDが
他プロセスに割り当てられている場合に、起動スクリプトのstop()関数が動作すると、
他プロセスにSIGTERM(停止)シグナルを送信し、停止させる事象が発生します。

障害原因/強化理由

起動スクリプトのstop()関数内において、停止するプロセスと/var/run/$prog.pid内のPIDの
整合性チェック処理を追加しました。
整合がとれていない場合は、サービス停止処理を実施せず、/var/run/$prog.pidの削除を
実施します。

対処が必要となる製品がインストールされているかを確認する方法

4.2.1-1以上、かつ、4.4.38-2未満の場合は、本事象の対象環境です。
  #4.1以前では現象は発生しません。
  #4.4.38-2以降で修正済みです。

<バージョン確認方法>
  root権限のあるユーザで「rpm -qa | grep Esm」コマンドを実行し、
  ESMPRO/ServerAgentのバージョンを確認してください。

    (出力例)
    パッケージ名の後ろの数字がバージョンとなります。
    以下の出力例の場合、バージョン4.2.30-2(type3)がインストールされています。
      Esmpro-common-4.2.30-2
      Esmpro-Express-4.2.30-2
      Esmpro-type3-4.2.30-2 

対処が正しく適用されていることを確認する方法

下記手順で確認が可能です。
  1)rootユーザでログインします。
  2)下記コマンド(修正済みの物件に記載する文字列を検索し、HITしたファイル名を表示)を
    実行します。
      # grep -l 201112 /etc/rc.d/init.d/ESM*
      # grep -l 201112 /etc/rc.d/init.d/ntagent

下記が表示されれば適用済みです。
  ESMamvmain
  ESMcmn
  ESMfilesys
  ESMlan
  ESMmlx
  ESMntserver
  ESMstrg
  ntagent
  ESMsmsrv(※1)
  ESMpowsw(※2)
  ESMftreport(※3)
  ESMIS(※3)
  ESMps(※3)

※1 Esmpro-type3パッケージがインストールされている場合に存在します。
※2 Esmpro-type3もしくは、Esmpro-type1パッケージがインストールされている場合に
    存在します。
※3 Esmpro-ftパッケージがインストールされている場合に存在します。

対象機器

Red Hat Enterprise Linux 3 サポートモデル
Red Hat Enterprise Linux 4 サポートモデル
Red Hat Enterprise Linux 5 サポートモデル
Red Hat Enterprise Linux 6 サポートモデル
Asianux Server 3 サポートモデル
MIRACLE LINUX V3.0 サポートモデル
MIRACLE LINUX V4.0 サポートモデル
ESMPRO/ServerAgent for VMware Infrastructure 3(UL1032-002) サポートモデル
ESMPRO/ServerAgent for VMware(UL1032-102) サポートモデル

適用方法

修正物件に同梱しているrelease_memo.txtを参照してください。

補足

・修正物件適用の前に、修正物件に同梱しているrelease_memo.txtの「サポート環境」に
  該当するか確認してください。
    #本修正物件適用によるサーバ再起動は必要ありません。

・Express5800/320Fa,320Fb向け ESMPRO/ServerAgent(4.2.01-*)は、
  本問題は発生しません。

・ESMPRO/ServerAgent for VMware(UL1032-102)は、
  ESMPRO/ServerAgent for VMware Infrastructure 3(UL1032-002)の後継製品です。
  既にUL1032-002をご購入済みのお客様は、UL1032-102へバージョンアップが可能です。
  コンテンツID:9010100272(関連情報にリンクを記載)より、isoイメージの
  ダウンロードをお願いします。 

  UL1032-002からUL1032-102へバージョンアップする場合や、ESMPRO/ServerAgentを
  最新版にアップデートする場合は、バージョンアップ(アップデート)後のバージョンが
  本件対象バージョン(4.2.1-1以上、かつ、4.4.38-2未満)か確認してください。

  本件対象バージョンの場合は、バージョンアップ(アップデート)後に修正物件の適用を
  実施してください。

関連情報

  • コンテンツID: 9010101466
  • 公開日: 2011年12月26日
  • 最終更新日:2018年10月12日
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