内蔵ディスクインストール時の、ft-installコマンド実行時の再起動の回数は、ESXiのバージョンによって
異なります。
■ESXi 6.7以前のバージョンの場合:2回
■ESXi 7.0の場合:1回
ESXi 7.0を使用している場合、再起動は2回行われませんが、コマンド実行後にディスクの二重化が行われず、
システムFTランプも消灯している場合は、同様に以下の確認を行ってください。
内蔵ディスクにインストールした場合は以下のように状態が変化します。
・I/O モジュールのPRIMARYランプが 0 から 1 に切り替わる。
・内蔵ディスクのストレージ名が "datastore1" から "datastore2" にリネームされる。
上記の状態に変化しない場合、インストール手順が正しく行われていない可能性があります。
原因としては以下のいずれかの可能性があります。
① 本機の電源コード(AC ケーブル)を接続した際
30秒を待たずに本機の電源(DC)スイッチをオンにした。
30秒を待たずに本機の電源(DC)スイッチをオンにした場合、
BMCの初期処理が完了しないため、ft制御ソフトウェアが内蔵ディスクを認識できず、
ディスク二重化制御の初期化処理を正しく行うことができません。
この原因により本事象が発生した場合は、以下の手順を実施し
ディスクが二重化されるか確認してください。
1. ESXiホストをシャットダウンしてください。
2. ACインレットコネクタA,B 双方の電源ケーブルを抜いてください。
※ ACインレットコネクタAは、CPU/IOモジュール0側です。
ACインレットコネクタBは、CPU/IOモジュール1側です。
※ 電源コードを一度抜き、再び接続する場合は、
電源コードを抜いてから30 秒以上経過後に接続してください。
3. CPU/IOモジュール0から起動するために、以下の順番で
本機に電源コードを接続してください。
(1) ACインレットコネクタAに電源コードを接続してください。
(2) ACインレットコネクタBに電源コードを接続してください。
※ CPU/IOモジュール0 のPRIMARY ランプが点灯していることを確認してください。
※ 電源コード接続後は30 秒以上お待ちいただき、CPU/IOモジュール0,1 双方の
モジュールPOWERランプが点滅することを確認してください。
4. 電源(DC)スイッチをオンにして、ESXiホストを起動します。
ESXiホストの起動後は、しばらくお待ちください。
ディスクが二重化されシステムFTランプが点灯することを確認してください。
② ハードディスクの搭載場所/搭載のタイミングが誤っている
ハードディスクの搭載場所/搭載のタイミングは以下です。
(1) VMware ESXiをインストールする場合:
CPU/IOモジュール0のスロット0のみ(1台のみ)搭載する。
(2) ft制御ソフトウェアをインストールする場合:
(1) が搭載されている状態で、更にCPU/IOモジュール1のスロット0に搭載する。
(CPU/IOモジュール0,1双方に1台ずつ、合計2台搭載する。)
この原因により本事象が発生した場合は、
再度VMware ESXiのインストールから 実施して頂く必要がございます。
なお、再インストールの際、CPU/IOモジュール0 のPRIMARYランプが
点灯していない場合は、CPU/IOモジュール0から起動するために、
本機に電源コードを接続しなおしてください。
電源コードの再接続手順については①を参照してください。
③ BIOSの[Server]-[OS Boot Monitoring]を"Enabled"に設定してインストールを実行した
当該のBIOS設定につきましては、インストレーションガイドの
「1章 OSのインストール-1.セットアップ-起動監視機能の設定を無効にする」
に記載しておりますように、"Disabled"に設定したうえでインストール
を実行する必要があります。
この原因により本事象が発生した場合は、インストレーションガイド
の上記記載に従って当該のBIOS設定を"Disabled"に変更した後、
再度VMware ESXiのインストールから 実施してください。
なお、再インストールの際、CPU/IOモジュール0 のPRIMARYランプが
点灯していない場合は、CPU/IOモジュール0から起動するために、
本機に電源コードを接続しなおしてください。
電源コードの再接続手順については①を参照してください。
また、インストール完了後は、当該BIOS設定を"Enabled"に戻してください。
詳しくは、インストレーションガイドの
「1章 OSのインストール-1.セットアップ-起動監視機能の設定を有効にする」
を参照してください。