Express5800/R320c 以降の ftサーバでは、同 R320b までとは異なり、RDR機能で動作するディスクのベリファイ処理は、Windows のタスクとして起動されます。
そのベリファイのタスクは、RDR機能によりディスクの二重化を行った時に、以下の形式でタスクスケジューラに仮想ディスク番号 (LUN) ごとに自動的に登録されます。
[タスク名]
RdrVerifyLunX (X:仮想ディスク番号)
例)仮想ディスク番号が1の場合 → RdrVerifyLun1
※管理者権限のあるユーザでログオンした場合にタスクスケジューラに表示されます。
タスクの実行日時・周期はタスクスケジューラでお客様のシステム運用に合わせて自由に変更していただく事ができます。初期状態では以下のように設定されています。
RdrVerifyLun1 -> 翌月1日 0:07 (以降、1か月周期で実行)
RdrVerifyLun2 -> 翌月2日 0:07 (以降、1か月周期で実行)
RdrVerifyLun3 -> 翌月3日 0:07 (以降、1か月周期で実行)
RdrVerifyLun4 -> 翌月4日 0:07 (以降、1か月周期で実行)
RdrVerifyLun5 -> 翌月5日 0:07 (以降、1か月周期で実行)
RdrVerifyLun6 -> 翌月6日 0:07 (以降、1か月周期で実行)
RdrVerifyLun7 -> 翌月7日 0:07 (以降、1か月周期で実行)
RdrVerifyLun8 -> 翌月8日 0:07 (以降、1か月周期で実行)
注)翌月n日: 仮想ディスクが作成された日を基準にして次の月
また、ft制御ソフトウェアのバージョンが9.1.2557以降である場合、上記のタスク(1か月周期)に加えて、サーバを起動して12時間後(
※1)に自動実行されるベリファイ処理のタスクがサーバ起動時に以下のタスク名で自動的に登録されます。(すべての仮想ディスクで共通のタスクが1つだけ作成され、仮想ディスク1つずつ順番にベリファイ処理を行います)
<補足>
サーバを起動して12時間後(
※1)に自動実行されるベリファイ処理が開始されないようにするには、下記レジストリを編集してください。
※ レジストリの編集には十分にご注意下さい。
レジストリ
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キー : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\sradisk\parameters
名前 : LunVerifyAfterBoot
種類 : REG_DWORD
データ : 720 (10 進数) ←★数値を 0 に設定してください。
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本設定の反映のためにOSの再起動は不要です。
なお、本設定後もOS起動時に「RdrFirstVerify」のタスク自体は登録されますが、本タスクによってベリファイ処理は実行されなくなります。
※1
タスク「RdrFirstVerify」は、OS起動時に自動開始されるサービス「ftSysMad」が開始された時点でタスクスケジューラに登録され、12時間後にベリファイ処理が実行されるように設定されます。
そのため、ftSysMad サービスを再起動すると、その時点から 12時間後にベリファイ処理が実行されるようにタスク「RdrFirstVerify」が更新されます。
(ftSysMad サービスの表示名は ftSys Maintenance and Diagnostics (MAD) です。)
注意事項
バックアップソフトでリストアを行った後、仮想ディスク番号が変わる場合があります。その場合、変更後の仮想ディスク番号でベリファイ処理タスクが新規作成されますので、実行日時・周期を初期状態から変更して運用されていた場合には、再度設定していただく必要があります。
実行日時・周期を初期状態から変更せずに運用されていた場合でも、リストア前と同じ日にベリファイ処理を行うためには設定を変更していただく必要があります。
変更前の(現在は存在していない)仮想ディスク番号のベリファイ処理タスクが残存している場合は削除していただいて問題ありません。
現在、存在している仮想ディスク番号は以下の手順でご確認いただく事ができます。
- RDR Utilityを起動 (スタート → すべてのプログラム → RDR → RDR Utility )
- 画面左側のツリーで [Logical Disk Information] 配下に表示される "RDR Virtual Disk X" (X:仮想ディスク番号)を確認