StarOffice Xで使用するアカウントには以下のものがあります。
・Windows上のAdministratorユーザ
・Windows上のsoadmユーザ
・Windows上のsoiuserユーザ
・ディレクトリのldapAdministrator
・ディレクトリのStarOffice21MTN
・StarOfficeの管理者ユーザMNTMASTER
・WebOTXの管理者admin
・メール管理者アカウント(mailadmin)
・横断検索管理者アカウント(administrator)
・キャビネットの承認文書のメール発信コマンドで使用するユーザ
・RDBの管理者ユーザ、およびRDBの各種ユーザ
上記の各種アカウントの変更方法は下記の通りです。
・Windows上のAdministratorユーザ
StarOfficeとしてAdministratorアカウントは使用していませんので、OS上の該当アカウントのパスワード変更以外の手順は必要ありません。
また、パスワード変更時のサービス停止は必要ありません。
パスワード変更によるエンドユーザへの影響もありません。
注意事項としては、以下になります。
- RDBのサービスなど、[サービス]でAdministratorのアカウントで実行されるものがあれば、[サービス]画面の該当のサービスを選択しプロパティ画面を開き[ログオン]タブ内でAdministratorの新しいパスワードを入力しなおす必要があります。
- タスクでAdministratorのアカウントで実行されるものがあれば、パスワードを入力する必要があります。
・Windows上のsoadmユーザ
メールサービスの実行用のアカウントです。
パスワードを変更した場合、以下のメールサービスのサービス実行ユーザの画面でパスワードを変更する必要があります。
SO-X Mail CGI Service
SO-X Mail INET Service
SO-X Mail LOG Service
SO-X Mail SHELL Service
SO-X Mail Agent Queue Service
なお、パスワード変更時のサービス停止は必要ありません。
パスワード変更によるエンドユーザへの影響もありません。
・Windows上のsoiuserユーザ
IIS匿名認証用のWindowsアカウントです。(既定のパスワードについては、『運用管理者編 スタートアップガイド』を参照してください。)
パスワードを変更した場合、インターネットインフォメーションサービスマネージャから、下記の仮想ディレクトリのプロパティ画面を開き、[ディレクトリセキュリティ]タブの[アクセス制御]の[編集]ボタンを押し、[匿名アクセスを有効にする]がチェックされているのを確認し、ユーザ名にsoiuserが入力されているのを確認し、[パスワード]の欄にsoiuserの新しいパスワードを入力しなおす必要があります。
- SchAlarm
- BizCab
- BIPEngine
- Schedule
- StarPortlet
- ToDoList (121コラボレーション(V3まで))
1.IIS マネージャを開き、[サイト] - [Default Web Site] から上記の仮想ディレクトリに移動します。
2.「機能ビュー」 で「認証」 をダブルクリックします。
3.「認証」のページで「匿名認証」を選択します。
4.「操作」で [編集] クリック。
5.[匿名認証資格情報の編集]ダイアログで
[特定のユーザ]部分のユーザ名(soiuser)をコピー
6.設定ボタンをクリックし、以下のように入力します。
ユーザ名 :5.でコピーしたユーザ名
パスワード :変更後のパスワード
パスワードの確認入力:変更後のパスワード
7.IIS マネージャを終了します。
なお、パスワード変更時のサービス停止は必要ありません。
ただし、IISの設定変更処理により一時的に利用できなくなることが考えられますので、運用中のパスワード変更はお勧めしません。
・ディレクトリのldapAdministrator
EDSの管理者ユーザです。EDS運用管理ツールを使用するときに使うユーザです。
EDSへのコンフィグレーションの設定が行えます。
EDS上のユーザ名は「cn=ldapAdministrator,c=JP」です。
EDS運用管理ツールの他、StarOffice Xの初期環境構築時や、オーバーライト適用時等に使用する場合もあります。
以下のマニュアル箇所を参照してください。(既定のパスワードについても、以下の箇所を参照してください。)
StarOffice X ~運用管理者編~ コンフィグレーションガイド
第5章 ディレクトリサービス
- その他の運用支援
- ldapAdministratorのパスワードを変更する
マスタ/スレーブ構成の場合には、マスターサーバの「マスタ設定」でパスワードの変更が必要です。
なお、パスワード変更時のサービス停止は必要ありません。
パスワード変更によるエンドユーザへの影響もありません。
・ディレクトリのStarOffice21MTN
StarOfficeディレクトリ運用管理者です。
StarOfficeのアプリケーションサービスがディレクトリ情報を更新する場合、ユーザ(エントリ)の権限を利用しています。
ディレクトリメンテナンスクライアントを使用する場合は、このユーザでログインします。
パスワードの変更方法については、以下のマニュアル箇所を参照してください。(既定のパスワードについても、以下の箇所を参照してください。)
StarOffice X ~運用管理者編~ コンフィグレーションガイド
第5章 ディレクトリサービス
- その他の運用支援
- StarOffice21MTNのパスワードを変更する
なお、手順中のdirmtninit.exe コマンドの実行はディレクトリAPIがインストールされている全てのサーバで行ってください。
ディレクトリAPIは、ディレクトリマスターサーバ、キャビネットサーバ、検索サーバ、Webサーバ、モバイルサーバ、ブログサーバにインストールされています。
さらに、ブログサーバは下記のマニュアルの箇所に記載されている、「LDAP_PWD」キーの値を新しいパスワードに変更する必要もあります。
StarOffice X ブログ ~運用管理者編~ リファレンスガイド
- 5.2.DirectoryAccess設定ファイル
モバイルについては運用管理コマンド(makeMAccount.bat等)が影響を受けます。
{モバイルインストールフォルダ}\tools\bin\readme.txt に書かれた手順にて 設定ファイル(mobileAdmin.properties) を変更後、設定ファイルの Unicode 変換ファイル(toUnicode.bat) を実行する必要があります。
パスワード変更時はIISサービスの停止および再起動が必要です。
上記変更手順がすべて完了するまでStarOffice Xが利用できませんので、運用中のパスワード変更はお勧めしません。
・StarOfficeの管理者ユーザMNTMASTER
StarOfficeのシステム責任者です。シングルテナント環境では、全体管理者でもあります。
キャビネット・掲示板の全てのオブジェクトにフルアクセス権があります。
スケジュール/施設予約サービスの全てのメンテナンスが可能です。
パスワードの変更方法については、以下のマニュアルをご参照ください。
StarOffice X ~運用管理者編~ コンフィグレーションガイド
第5章 ディレクトリサービス
- その他の運用支援
- MNTMASTERのパスワードを変更する
統合掲示板を使用している場合は、掲示対象設定バッチ(registerdef.wsf)、未既読情報クリアバッチ(cleanReadStatus.wsf)で使用する下記設定ファイルを修正してください。
対象ファイル:<DVD媒体>\Tool\BIPEngine\VBS\config.inc
対象キー:
GSTRC_USER_ID がMNTMASTERの場合、
GSTRC_USER_PASSWORD を変更してください。
なお、パスワード変更時のサービス停止は必要ありません。
パスワード変更によるエンドユーザへの影響もありません。
・WebOTXの管理者admin
WebOTXの管理者アカウントです。(パスワードは、『運用管理者編 スタートアップガイド』や、各マニュアルの各箇所に記載されています。)
WebOTXの運用管理コマンド(otxadminコマンド)やWebOTXの統合運用管理コンソールを使用する際に使うユーザです。
StarOffice Xで使用しているWebOTXの管理者パスワードの変更はできません。
WebOTXの統合運用管理コンソール(http://webserverhostname:5858/manager)へのログインをブロックしたい場合は、
ネットワーク器機の設定等でアクセスをブロックするよう対処してください。
・メール管理者アカウント(mailadmin)
Management Console(http://hostname:61080/, https://hostname:61443/)へのログイン時に使用するアカウントです。(既定のパスワードは『運用管理者編 スタートアップガイド』に記載されています。)
メールサーバの環境設定ツール(Management Console)の[システム管理]の「管理者情報」より変更してください。
詳細については、マニュアルの下記の箇所を参照してください。
StarOffice X ~運用管理者編~ コンフィグレーションガイド
第3章メール
- システム管理
- 管理者情報を変更する
なお、パスワード変更時のサービス停止は必要ありません。
むしろ、パスワード更新の同期処理に必要であるため、「SO-X BizDirSync Slave Service」は停止しないでください。
パスワード変更によるエンドユーザへの影響はありません。
・横断検索管理者アカウント(administrator)
横断検索Web管理画面(http://hostname/ies-manager/index.do)にログイン後に表示される画面の、「ユーザー管理」タブでパスワードの変更が可能です。
既定のパスワードは『StarOffice X 横断検索 運用管理者編 スタートアップガイド』に記載されています。
なお、パスワード変更時のサービス停止は必要ありません。
パスワード変更によるエンドユーザへの影響もありません。
・キャビネットの承認文書のメール発信コマンドで使用するユーザ
キャビネットで承認文書機能を利用している場合で、承認文書のメール発信コマンドでSMTP Authenticationを使用する場合、AuthenticationユーザのユーザIDとパスワードが承認コマンドのコンフィグレーションapprcmd.iniに記載されています。
Authenticationユーザに指定されているユーザのパスワードを変更した場合、承認文書の下記コンフィグレーションファイルに記載されているパスワードを変更してください。
StarOffice X ~運用管理者編~ コンフィグレーションガイド
第2章 キャビネット・掲示板
- 承認文書の設定を確認・変更する
- 承認コマンドのコンフィグレーションファイル
- apprcmd.ini
なお、パスワード変更時のサービス停止は必要ありません。
パスワード変更によるエンドユーザへの影響もありません。
・RDBの管理者ユーザ、およびRDBの各種ユーザ
RDBの管理者ユーザ、RDBの各種ユーザとしては以下があります。
- sa (SQL Serverの場合。RDBシステムユーザ。)
- system (Oracleの場合。RDBシステムユーザ。)
- portal (V4のポータル用のユーザ。)
- SOCABADM (キャビネット承認文書用のユーザ。)
- PBOOKADM (電話帳用のユーザ。)
- PRESENCEADM (Oracleの場合のみ。プレゼンスサービス用のユーザ。)
- SOCMNADM (共通サービス用のユーザ。)
- SOTASKADM (業務通達用のユーザ。)
- crisp (横断検索用のユーザ。)
- SORSSADM (StarOffice X RSSポートレット用のユーザ。)
RDBのユーザのパスワード変更方法については、下記関連情報の資料を参照してください。
パスワード変更時のサービス停止およびWebOTXドメイン停止はそれぞれのユーザの変更方法に従って実施してください。
WebOTXドメイン停止が必要な手順については、停止中はStarOffice Xが利用できませんので、運用中のパスワード変更はお勧めしません。
なお、StarOffice X RSSポートレットは、StarOffice X V4.0の標準のインストール媒体には含まれていません。別途オーバーライトを適用した場合に導入されます。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V4.0以降
StarOffice Xのバージョンやマニュアルの版により、マニュアルの章や節の番号が異なる場合があります。