【原因】
操作端末(Windows)のレジストリに設定されているInternet Explorer(iexplorer.exe)の起動時オプションに依存して発生します。
なお、操作端末にInternet Explorer以外のブラウザがインストールされており、html や htm ファイルがInternet Explorer 以外のブラウザに関連付けされている操作端末では、本事象は発生しません。
【対処方法】
以下の(1)、(2)を実施してください。
なお、StarOffice X V5.0以降の環境では、インストール時に設定追加をしていますので、(1)、(2)の設定内容が失われていないかを確認してください。
(1)SBXCConf.incファイルの、設定名「GARRAY_PROCESS_OPTION」を下記内容に従って設定してください。
・対処サーバ:全Webサーバ
・ファイル名:SBXCConf.inc
・格納先フォルダ:<StarOfficeフォルダ>\Cabinet\WebAccess\BCab\cfg
・ファイルの文字コード:UTF-8(BOMつき/無しどちらでも可)
・設定:Array("iexplore.exe", "Program", "-nohome")
・設定内容:
GARRAY_PROCESS_OPTION = Array( _
Array("EXCEL.exe", "16", "/x"), _
Array("WINWORD.exe", "14", "/w"), _
Array("WINWORD.exe", "15", "/w"), _
Array("WINWORD.exe", "16", "/w"), _
Array("AcroRd32.exe", "6.0", "/n"), _
Array("AcroRd32.exe", "7.0", "/n"), _
Array("AcroRd32.exe", "8.0", "/n"), _
Array("AcroRd32.exe", "9.0", "/n"), _
Array("AcroRd32.exe", "10.0", "/n"), _
Array("AcroRd32.exe", "11.0", "/n"), _
Array("AcroRd32.exe", "DC", "/n"), _
Array("iexplore.exe", "Program", "-nohome") _
)
・設定内容の補足
①行単位の設定順番は任意ですが、設定の最終行の末尾は必ず")<space> _"にしてください。他の行の末尾は"), _"です。
※<space>は半角空白1文字を表します。
②本設定の変更は、即時反映されますので、ファイルの更新は慎重に行ってください。
・参考:上記設定は以下のマニュアルに記載されている設定です。
『運用管理者編 コンフィグレーションガイド』
第2章 キャビネット・掲示板
- Web キャビネット・Web 掲示板の設定を確認・変更する
- サービス固有の設定
- (108) 起動アプリケーションのコマンドオプションの設定機能
(2)Webメールの設定をします。StarOffice X のバージョンにより対象ファイルが異なります。
■StarOffice X V2.0.07.01 統合オーバーライト から V4.0 の場合
「SOCDocEditDllProcessOption」を下記内容に設定し、WebOTX AS Agent Service を再起動してください。
・対処サーバ:全Webサーバ
・ファイル名:CommonConfig.properties
・格納先フォルダ:<StarOffice フォルダ>\Mail\WebMail\WEB-INF\classes
・ファイルの文字コード:ANSI(Shift-JIS)
・値:iexplore.exe:Program:-nohome
・設定内容:
SOCDocEditDllProcessOption=
EXCEL.exe:16:/x|WINWORD.exe:14:/w|
WINWORD.exe:15:/w|WINWORD.exe:16:/w|
AcroRd32.exe:6.0:/n|AcroRd32.exe:7.0:/n|
AcroRd32.exe:8.0:/n|AcroRd32.exe:9.0:/n|
AcroRd32.exe:10.0:/n|AcroRd32.exe:11.0:/n|
AcroRd32.exe:DC:/n|iexplore.exe:Program:-nohome
■StarOffice X V5.0以降の場合
「document_socdocedit_processoption」を下記内容に設定してください。
・対処サーバ:全Webサーバ
・ファイル名:config.js
・格納先フォルダ:<StarOffice フォルダ>\SOUI\sox
・ファイルの文字コード:UTF-8(BOM無し)
・値:iexplore.exe:Program:-nohome
・設定内容:
document_socdocedit_processoption:
"EXCEL.exe:16:/x|WINWORD.exe:14:/w|
WINWORD.exe:15:/w|WINWORD.exe:16:/w|
AcroRd32.exe:6.0:/n|AcroRd32.exe:7.0:/n|
AcroRd32.exe:8.0:/n|AcroRd32.exe:9.0:/n|
AcroRd32.exe:10.0:/n|AcroRd32.exe:11.0:/n|
AcroRd32.exe:DC:/n|iexplore.exe:Program:-nohome",
なお、上記設定を反映するためには併せて「ScriptLoader.inc」ファイルを変更する必要があります。
サービスの再起動は不要です。
「ScriptLoader.inc」ファイルを変更するための詳細な手順は以下のマニュアル箇所を参考としてください。
『運用管理者編 コンフィグレーションガイド』
第1章 StarOffice X 共通事項
- コンポーネント共通設定
- 外部ファイル入出力,文書作成/編集/参照/印刷の設定(クライアント)を変更する
- 設定方法 - 2. 設定の反映
■バージョン共通の設定内容の補足
①文書ツール単位の設定順番は任意ですが、文書ツール単位の設定の間には、"|" を挿入してください。最後の設定の末尾には、"|" を記載しません。
②表示の関係で変更例が改行されているように見えるかもしれませんが、実際には1行になるように設定してください。
③StarOffice X V5.0以降では、本設定の変更は、即時反映されますので、ファイルの更新は慎重に行ってください。
対象バージョンは以下の通りです。
- StarOffice X V2.0.07.01 統合オーバーライト以降のバージョン