無停電電源装置のオートセルフテストを実行し、バッテリの異常が検出されたら速やかに交換することを推奨しています。
オートセルフテストでは10秒ほどのバッテリ運転を行い、バッテリチェックや本製品が正常に動作しているかを検査しています。本製品が起動したとき、また運転を継続したときは2週間ごとにオートセルフテストを行います(デフォルト設定)。寿命などのバッテリの異常がみつかると、短いアラーム音を1分間鳴らしてバッテリ交換LEDを点灯します。無停電電源装置を監視している電源管理ソフトもバッテリの異常を通知します。
オートセルフテストとその検査結果への対処は、商用電源の異常が発生したときにサーバなどの接続機器を安全にバックアップするために必要と考えます。
なお、バッテリの劣化が徐々に進み充電できる容量が初期の半分以下になったときにバッテリの異常が通知されるため、この通知があったら、接続機器をバッテリ運転できる時間も初期の半分以下になっていることになりますので、速やかなバッテリの交換を検討して下さい。
更にバッテリの劣化が進んでしまうと、オートセルフテストによる10秒ほどのバッテリ運転でさえ、システムをダウンさせてしまうことがあります。
補足
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システム構成ガイド「UPS(無停電電源装置)接続」にて案内している末期のバックアップ時間はオートセルフテストでバッテリの異常が通知されるときの情報です。

システム構成ガイド
https://jpn.nec.com/express/systemguide/100guide.html
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現在、無停電電源装置が接続機器をバックアップできる時間は、PowerChute Business EditionあるいはSmartUPS用SNMPカードのWebインタフェースの「ランタイム残り時間」で確認することができます。

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無停電電源装置(LCDモデル)では、ファームウェア Rev.9.5からオートセルフテストが安全に実行できないと判断したあと、それを実行しないようになっています。