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よくあるご質問(サポートFAQ)

【ftサーバ/Windows】完全メモリダンプの採取設定方法について

質問内容

完全メモリダンプを採取するための設定方法について教えてください。

回答内容

完全メモリダンプを採取するための設定方法は複数用意されていますが、ご利用の OS とメモリサイズに応じた手順で実施してください。

  1. Windows Server 2012 以降 の場合
    下記の 手順1(画面操作による設定)、および、手順2 (コマンド、もしくは、レジストリ変更による設定)の両方の手順で設定できます。

  2. Windows Server 2008 (R2) 以前の場合
    • 搭載物理メモリが 2GB 以下 の場合
      下記の 手順1(画面操作による設定)、および、手順2 (コマンド、もしくは、レジストリ変更による設定)の両方の手順で設定できます。
    • 搭載物理メモリが 2GB を超える場合
      下記の 手順2(コマンド、もしくは、レジストリ変更による設定)のみで設定できます。

なお、いずれの手順でダンプの種類を設定する場合でも、後述の <関連事項> に記載の各種の設定が適切であるかを、ご利用の環境に合わせて確認してください。

手順1: 画面操作による設定

Windows Server 2008 (R2) 以前で搭載物理メモリが 2GB を超える場合は、手順1での設定はできませんので、手順2で設定してください。
それ以外の環境では、下記手順にて完全メモリダンプを採取するための設定が行えます。

  1. 管理者権限のあるユーザでログオンします。
  2. スタートメニュー(もしくはスタート画面)から [コントロールパネル] を表示します。
  3. [システムとセキュリティ] をクリックします。
    ※コントロールパネルの設定で、表示方法が “カテゴリ” ではなく、“大きいアイコン” または “小さいアイコン” が選択されている場合、[システムとセキュリティ] は表示されませんので、そのまま 項番4 以降を実施してください。
  4. [システム] をクリックします。
  5. [システムの詳細設定] をクリックします。
  6. [システムのプロパティ] の [詳細設定]タブで、[起動と回復] の [設定] をクリックします。
  7. [デバッグ情報の書き込み] で [完全メモリダンプ] を選択し、[OK] をクリックします。
    <補足>
    Cドライブのページングファイルのサイズが 物理メモリ+ 300MB (または 400MB ※1 参照)未満の場合、[完全メモリダンプ] を選択し [OK] をクリックすると、下記のメッセージが表示されます。

    (Windows Server 2012 で、物理メモリが 16GB の場合の例)

    上記メッセージが表示された場合は、<関連事項>の項番6 を参照し、必要に応じてページングファイルのサイズの見直しを実施してください。
    なお、先に [OK] をクリックして完全メモリダンプの設定をした後に、ページングファイルのサイズの見直しを実施しても問題ありません。
  8. 設定の反映のため、コンピュータを再起動します。

手順2: コマンド、もしくは、レジストリ変更による設定

全ての環境で、下記手順(方法1 もしくは 方法2)にて完全メモリダンプを採取するための設定が行えます。
Windows Server 2008 (R2) 以前で搭載物理メモリが 2GB を超える場合は、手順2でのみ設定することができます。

(方法1)
  1. 管理者権限のあるユーザでログオンします。
  2. コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。

     wmic recoveros set DebugInfoType = 1

  3. 続いて以下のコマンドを実行し、DebugInfoType の値が 1 になっていることを確認します。

     wmic recoveros get DebugInfoType

  4. 設定の反映のため、コンピュータを再起動します。


(方法2)
  1. 管理者権限のあるユーザでログオンします。
  2. レジストリエディター (regedit) を開き、直接レジストリを編集します。
     ※レジストリの編集には十分にご注意下さい。

    キー : HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\CrashControl
    名前 : CrashDumpEnabled
    種類 : REG_DWORD
    データ: 0x1 (16進)        ←★ この値を 1 に変更します

  3. 設定の反映のため、コンピュータを再起動します。

<関連事項>


  1. DedicatedDumpFile または ページングファイルのサイズについて
    「完全メモリダンプ」に変更する場合には、メモリ情報の一次格納先である、Cドライブのページングファイル、または、DedicatedDumpFile のサイズを、物理メモリ+300MB、または、+400MB (※1参照) 以上に設定することが必要となります。(※2参照)
    (ページングファイルの推奨値は物理メモリサイズの 1.5 倍以上となります。)

    上記サイズ(※1参照)を満たさない場合は、以下のコンテンツ内容を参照のうえ、お客様の環境に応じて設定の見直しを実施してください。

    ※1:OS 毎に必要となる「ページングファイル」/ 「DedicatedDumpFile」 / 「メモリダンプ出力先のディスクの空き容量」 のサイズは以下となります。
    Windows Server 2008 (R2) 以前の場合には、物理メモリ+ 300MB以上。
    Windows Server 2012 以降の場合には、物理メモリ+ 400MB以上。
    ※2:機種が R320a ~ R320g、かつ、OS が Windows Server 2008 以降の ftサーバでは、出荷時に DedicatedDumpFile が設定されています。
    DedicatedDumpFile の設定がある場合には、メモリ情報の一次格納先として DedicatedDumpFile が優先となりますので、DedicatedDumpFile のサイズを ※1 に記載の値に設定する必要があります。
    DedicatedDumpFile の設定がない(設定を解除した)場合には、ページングファイルのサイズを ※1 に記載の値に設定する必要があります。
    DedicatedDumpFile の詳細については、上記コンテンツをご参照ください。


  2. ページングファイルの設定変更方法
    ページングファイルの設定変更方法は、以下のマニュアルを参照願います。

    • Express5800/ R320b 以前の場合
       ユーザーズガイド(セットアップ編)
        第4章 Windowsのセットアップ
          →Step C-9/C-10 障害処理のためのセットアップ
           →メモリダンプ(デバッグ情報)の設定
      ※機種毎に章番号 C-9 / C-10 が異なります。

    • Express5800/ R320c 以降の場合
       インストレーションガイド
        1 章 OS のインストール
          →5. 障害処理のためのセットアップ
           →5.1 メモリダンプ(デバッグ情報)の設定
      ※R320e の初版のマニュアルでは、章番号が「4.1 メモリダンプ(デバッグ情報)の設定」となります。
      ※R320e / R320f 共通版のマニュアル(第5版)では、章番号が「6.1 メモリダンプ(デバッグ情報)の設定」となります。
      ※R320g および R320h の初版のマニュアルでは、章番号が「4.1 メモリダンプ(デバッグ情報)の設定」となります。

  3. メモリダンプの出力先について
    メモリダンプの出力先には、物理メモリ+ 300MB (または400MB ※1参照)以上の空き容量のあるドライブを指定してください。
    ( Windows Server 2003 の場合は、物理メモリ+ 300MB 以上となります。)
    また、メモリダンプ出力先に設定したフォルダを事前に作成しておく必要があります。
    メモリダンプ出力先の設定方法については、マニュアル (項番2に同じ)を参照願います。

  4. R320c / R320d で物理メモリサイズが 64GB を超える場合の注意点
    Express5800/ R320c / R320d で物理メモリサイズが 64GB を超える場合には、「完全メモリダンプ」が採取できません。その場合、ダンプの種類は「カーネルメモリダンプ」に設定し、クイックダンプ機能を有効にしてください。
    詳細については、マニュアルの挿し紙「ご使用時の注意事項」の、「14.物理メモリ容量が64GBを超える場合の注意事項」を参照願います。


  5. R320e / R320f で物理メモリサイズが 32GB を超える場合の注意点
    Express5800/ R320e / R320f で、物理メモリサイズが 32GB を超えている場合には、「完全メモリダンプ」が採取できないことがあります。
    詳細については、インストレーションガイドの「6.1.4 搭載メモリサイズが 32GBを超える場合の注意事項」を参照願います。


  6. 手順1の項番7で ページングファイルに関するメッセージが表示された場合
    Cドライブのページングファイルのサイズが 物理メモリ+300MB(または 400MB ※1 参照)未満の場合、上述の 手順1 の項番7で、 [完全メモリダンプ] を選択し [OK] をクリックすると、下記のメッセージが表示されます。

    (Windows Server 2012 で、物理メモリが 16GB の場合の例)


    DedicatedDumpFileを正しく設定している場合 (<関連事項>の項番1 参照) や、Cドライブ以外にページングファイルを正しく設定している場合 (下記の コンテンツID: 3150111637 を参照) には、このメッセージは無視して、[OK]をクリックして設定を継続して問題ありません。

    DedicatedDumpFile の設定、または、ページングファイルの設定に不備がある場合には、サイズ設定の見直しを実施してください。
    なお、上記メッセージ表示時に、先に [OK] をクリックして完全メモリダンプの設定をした後に、DedicatedDumpFile または、ページングファイルのサイズの見直しを実施しても問題ありません。


  7. 以下に該当する場合、初回のメモリダンプは正常に採取できるものの、次回のメモリダンプの採取に失敗する可能性があります。

    ・ページングファイルが設定されているドライブの空き容量が、そのドライブのページングファイルの設定サイズ未満

    上記に該当する場合、メモリダンプの出力処理時のOS起動の際に実際のページングファイルのサイズが不正に設定サイズ未満となる場合があり、それが次回のメモリダンプの採取に失敗する要因になります。
    実際のページングファイルのサイズが不正になってから正常な状態にするには、ドライブの空き容量が十分にあることを確認した上でOSを再起動する必要があります。OSを再起動後、ページングファイルのサイズが設定範囲内となることを確認してください。

製品名カテゴリ

Windows OS for ft

関連情報

  • コンテンツID: 3150110244
  • 公開日: 2015年12月28日
  • 最終更新日:2023年04月14日

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