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■注意事項
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【1】本修正物件の適用作業について
ストレージ制御ソフト適用作業(ストレージのファームウェアアップデート作業)は、
お客様または担当SE様にて実施いただく必要があります。
なお、NECフィールディングの保守員がストレージ制御ソフトを適用する有償サービスの
ソフトウェアインストールサービスをご利用いただくことも可能です。
ソフトウェアインストールサービスのご利用については、NEC営業にお問合せください。
ストレージのファームウェアアップデート作業後に、何らかの理由によりアップデート前の
バージョンにロールバックが必要となった場合、お客様やSE様では実施できません。
ソフトウェアインストールサービスをご利用いただくことで、当該サービスの作業中に
ロールバックが必要となった場合は、NECフィールディングの保守員により、
ロールバックを実施することが可能です。
いずれの方法でストレージ制御ソフトを適用いただく場合も、お客様自身で
適用したストレージ制御ソフトと同一バージョンのDVDメディアを準備いただく必要があります。
【2】無停止アップデートに関する注意点
ストレージ制御ソフトの適用作業(ストレージのファームウェアアップデート作業)は、
オフライン時間が極めて短いため、業務サーバにHA Dynamic Link ManagerやOS標準の
マルチパスソフトウェアが未導入であり業務サーバとストレージ間のI/Oパスが非冗長構成の場合も、
業務サーバのI/Oを停止することなくファームウェアのアップデートが可能です。
ただし、業務サーバのI/Oを停止することなくアップデートする場合は、以下の注意事項があります。
- 安全な無停止(オンライン)アップデートのための推奨構成について
すべての業務サーバに以下のいずれかのマルチパスソフトウェアがインストールされ、
ストレージと業務サーバ間のI/Oパスが冗長構成であることを推奨します。
- Windows:HA Dynamic Link Manager(Windows版)、または Multipath I/O(MPIO)
- Linux :HA Dynamic Link Manager(Linux版)、
または Device Mapper Multipath(OS標準マルチパスソフト)
- VMware :HA Dynamic Link Manager(VMware版)、または VMware 標準マルチパス
- 業務サーバからのI/O負荷に関する注意事項
ストレージのファームウェアアップデートは、ストレージの負荷が低い状態で実施
してください。プロセッサの使用率が 50% 未満 の状態で実施することを推奨します。
ストレージの負荷が高い状態でアップデートすると、業務サーバのI/Oに影響し、
交替パスの切り替わりやI/Oエラーなどが発生する可能性があります。
<プロセッサの使用率の確認方法>
- システムモニタ([System Monitor]画面)の[プロセッサ - 使用率(Total)]を確認してください。
詳細な手順は、本コンテンツ下部の「関連情報」欄の【iStorage Vシリーズ】ソフトウェアマニュアル
から、マニュアル「システム管理者ガイド」の「システムモニタの表示」を参照ください。
- iSCSI接続構成の業務サーバにおける注意事項
iSCSIのチャネルボードのファームウェアアップデートは、iSCSIポートがLink Downした後に、
再度Link Upするため、業務サーバと接続されていたコネクションは一時的に切断されます。
お客様の環境で一時的なコネクションの切断が許容できない場合は、ファームウェアの
アップデートに先立ち、当該パスにおけるI/Oを停止してください。
iSCSI接続構成をご利用の場合は、ファームウェアのアップデート前にiSCSIのチャネルボードが
アップデート対象となっているか確認してください。
アップデート前後でバージョンに差異がある場合、ファームウェアが更新されます。
iSCSIのチャネルボードがアップデートの対象となっているストレージ制御ソフトについては、
以下よりファームウェアバージョン(DKCMAINのバージョン)とリリース日を確認してください。
・iStorage V10e
該当するバージョンはありません。
・iStorage V100/V300
項番 |
ファームウェアバージョン (DKCMAINのバージョン) |
リリース日 |
iSCSIのチャネルボードの ファームウェア更新有無 |
1 | 93-05-22-40/01 | 2022/02/28 | |
2 | 93-06-23-40/00 | 2022/06/30 | |
3 | 93-06-25-40/00 | 2022/12/05 | ○ |
4 | 93-06-82-40/00 | 2023/06/02 | ○ |
5 | 93-06-83-40/00 | 2023/10/27 | |
6 | 93-07-23-40/01 | 2024/06/28 | |
7 | 93-07-24-40/00 | 2024/11/08 | |
- 利用機能に関する注意事項(1)
以下の機能(製品名)を利用している場合、ストレージ間を接続するポートに関して、
コントローラ1とコントローラ2に跨って、交替パスが定義されている必要があります。
- Universal Volume Manager (装置標準添付ソフトウェア)
- Synchronous Replication (iStorage Remote Replication)
- Asynchronous Replication (iStorage Remote Replication)
- Active Mirror (iStorage Active Mirror、iStorage Active Mirror (180-days Limited License))
- 利用機能に関する注意事項(2)
以下の機能(製品名)を利用している場合、アップデート作業がすべて完了するまで、
ペアやパスに対する操作および動作指示をしないでください。
- Synchronous Replication (iStorage Remote Replication)
- Asynchronous Replication (iStorage Remote Replication)
- Active Mirror (iStorage Active Mirror、iStorage Active Mirror (180-days Limited License))
【3】ストレージ制御ソフトのアップデート事前作業について
本ストレージ制御ソフトを適用する際には以下について事前に確認しておく必要があります。
- Storage Navigatorメイン画面の[ストレージシステム]ツリーから[タスク]を選択し、
[タスク]タブ上で「実行中」または「実行待ち」のタスクがないことを確認してください。
その後、Storage Navigatorを終了のうえ、StorageDevice Listからサービスを停止してください。
ストレージシステムのサービスを停止する詳細な手順については、
本コンテンツ下部の「関連情報」欄の【iStorage Vシリーズ】ソフトウェアマニュアルから、
マニュアル「システム管理者ガイド」の「ストレージシステムのサービスを停止」を参照ください。
<「実行中」または「実行待ち」のタスクがある場合>
各状態に従った対処を適用し、「完了」または「一時中断」の状態としてください。
- 「実行中」のタスクについて
状態が「完了」となるのを待ってください。
- 「実行待ち」のタスクについて
対象タスクのチェックボックスをチェック後、[タスク中断]ボタンを押下してください。
なお、「一時中断」としたタスクについては、アップデート完了後に[タスク再開]ボタンを
押下して、タスク実行を再開させてください。
- Maintenance Utilityの[ハードウェア]ツリーから、コントローラシャーシおよびドライブボックスに
搭載されているすべてのドライブがコピー中ではないことを確認してください。
<ドライブの状態確認方法>
- ブラウザを起動してMaintenance Utilityにログインする。
http://(CTL1管理ポートのIPアドレス)/MaintenanceUtility
または
https://(CTL1管理ポートのIPアドレス)/MaintenanceUtility
※CTL1管理ポートのIPアドレスを指定して接続エラーとなる場合は、
CTL2管理ポートのIPアドレスを指定してください。
- Maintenance Utilityの[ハードウェア]メニュー配下の「コントローラシャーシ」、
または「ドライブボックス」を選択する。
※ドライブボックスを未搭載の場合、「ドライブボックス」は表示されません。
- 「ドライブ」タブを選択する。
- 各ドライブの状態がコピー中を示す以下のいずれでもないことを確認する。
「Copying n% ("TYPE" to "DRIVE")」または「Copying n% ("TYPE" from "DRIVE")」
- n :コピー進捗率
- TYPE :“Correction copy”、“Copyback”、“Dynamic sparing” のいずれか
※“Drivecopy”の場合はアップデート作業への影響はありません。
- DRIVE :コピー先(toの場合)/コピー元(fromの場合)のドライブロケーション
<ドライブがコピー中の場合>
- ドライブのファームウェアはアップデートされません。
ドライブのファームウェアが更新対象の場合は、全てのドライブでコピーが完了した後に
ストレージ制御ソフトをアップデートしてください。
【4】ストレージ制御ソフトのアップデートにおける注意事項
本ストレージ制御ソフトのアップデートでは、iStorage Vシリーズ製品のベースとなる
機能強化を含んでいるため、ご利用中のSVP(SuperVisor PC)上のSVPソフトウェアおよび
HA Command Suite Device Managerの各管理ソフトウェアのアップデートが必須となります。
下表に記載のバージョンの組み合わせ以外ではサポートしていないため、本ストレージ制御ソフトの
アップデートに伴い、SVPソフトウェア(必須)およびDevice Manager(ご利用中の場合のみ)に
ついてもアップデートしてください。
・iStorage V10e
該当するバージョンはありません。
・iStorage V100/V300
項番 |
ストレージ制御ソフト ファームウェア(DKCMAIN) |
サポートバージョン |
SVPソフトウェア [装置添付ソフトウェア] |
Device Manager [装置添付ソフトウェア] |
1 | 93-06-83-40/00 以降 | 93-06-83-40/00 以降 [Ver1.7.002 以降] | 8.8.6-00 以降 [Ver1.7.001 以降] |
【5】ストレージ制御ソフトの適用に伴う機能強化の利用について
本ストレージ制御ソフトの適用に伴って、ご利用中のファームウェアバージョン以降で追加された
機能強化についても同時に適用される場合があります。ただし、機能強化の項目によっては
SVPソフトウェアをストレージ制御ソフトと同等のバージョンにする必要があります。
下表に記載の機能を新たに利用する場合は、サポートバージョンを満たすようSVPソフトウェアを
必ず最新化してください。
なお、SVPソフトウェアのみを最新化する場合は、本コンテンツの「
対象製品」欄に掲載の
「iStorage Vシリーズ アップデートガイド V100,V300」の手順において、
「2-6. ファームウェアのアップデート」を省略してください。
・iStorage V10e
該当するバージョンはありません。
・iStorage V100/V300
項番 |
機能名 |
サポートバージョン |
ファームウェア(DKCMAIN) |
SVPソフトウェア [標準搭載ソフトウェア] |
1 | ドライブボックス (2.5型 SAS、3.5型 SAS) |
93-05-22-40/01 以降 |
93-05-22-40/02 以降 [Ver1.2 以降] |
2 | Read Intensive SAS SSD (2.5型3.84TB/7.68TB/15.3TB) |
3 | ニアラインSASディスクドライブ (3.5型7.2krpm/14TB) |
4 | iStorage Data Optimizer |
5 | ドライブボックス(2.5型 NVMe) | 93-06-23-40/00 以降 | 93-06-23-40/00 以降 [Ver1.4 以降] |
6 | SNMP Agent |
7 | エクスプレス通報サービス |
8 | QoS機能 | 93-06-82-40/00 以降 | 93-06-82-40/00 以降 [Ver1.7.001 以降] |
9 | Universal Volume Manager機能 (iStorage V10eをサポート) | 93-06-83-40/00 以降 | 93-06-83-40/00 以降 [Ver1.7.002 以降] |
【6】ストレージ制御ソフト、強化・修正内容一覧、アップデートガイドの入手方法について
<以下の「契約または購入の対象」のいずれかをご契約またはご購入されているお客様>
NECサポートポータルへログインの後、再度アクセスしてください。
[契約または購入の対象]
- PP・サポートサービス(iStorage V10e ソフトウェアセット)
- PP・サポートサービス(iStorage V100 ソフトウェアセット)
- PP・サポートサービス(iStorage V300 ソフトウェアセット)
- PPSupportPack(iStorage V10e ソフトウェアセット)
- PPSupportPack(iStorage V100 ソフトウェアセット)
- PPSupportPack(iStorage V300 ソフトウェアセット)
- Platform Support Packベーシック iStorage V10eディスクアレイ
- Platform Support Packベーシック iStorage V100ディスクアレイ
- Platform Support Packベーシック iStorage V300ディスクアレイ
<上記「契約または購入の対象」のいずれもご契約またはご購入されていないお客様>
iStorage Vシリーズ向け ソフトウェア製品をご利用の場合は、
「契約または購入の対象」のいずれかについて、ご契約またはご購入ください。
上記のいずれにも該当しない場合は、下記へ問い合わせてください。
件名にNECサポートポータルのコンテンツIDを記入してください。
なお、回答にはお時間をいただく場合がございます。
予めご了承下さいますようお願いいたします。
契約、サービスに関するお問い合わせ
https://www.support.nec.co.jp/PSSupportAsk.aspx
お問い合わせ分類:サービス内容について
件名:NECサポートポータルコンテンツに関する問い合わせ
(コンテンツID:9010110109)
本文:
iStorage Vシリーズ向けストレージ制御ソフトを要求します。
使用装置情報
- 機種(モデル名) :
- 型番 :
- シリアル番号(※):
要求者情報
- 国名 :
- 会社名 :
- 氏名 :
- 連絡先 :
※シリアル番号について
Storage Navigator等のGUIでは 6桁 で表示されます。
表示された値の先頭に 00 を付与し、8桁 で記載ください。
装置本体の銘板ラベルには「製番」として 8桁 で印字されています。
「製番」の値をそのまま記載してください。