以下、(1)より順にご確認ください。
(1) VMware ESXiのコマンドラインより、以下のコマンドを実行し、LSI SMI-S プロバイダのパッケージがインストールされているか確認してください。LSI SMI-S プロバイダのパッケージがインストールされていれば、当該パッケージの情報が表示されます。
何も表示されない場合は、RAIDシステム管理に必要なLSI SMI-S プロバイダが入っておりません。
「ESMPRO/ServerManager、LSI SMI-S プロバイダ、VMware ESXiの間で、利用可能なバージョンの組み合わせを教えてください。」をご参照のうえ、適切なバージョンのLSI SMI-S プロバイダをインストールしてください。
# esxcli software vib list | grep -i lsiprovider
(2) ESMPRO/ServerManagerで問題発生ESXiを選択し、[構成]タブの「サーバ状態」画面を表示してください。
当該画面上に「OSバージョン」「BIOSバージョン」の項目がございますので、これらのバージョンが正しく表示されているか確認してください。
「Agentと通信ができないか、正しくインストールされていません」など、正しいバージョンが表示されない場合は、RAIDシステム情報に限らず、ESMPRO/ServerManagerとVMware ESXi間のWBEM通信全般が正しく動作していません。PP・サポートサービスのお問い合わせ窓口より、ESMPRO/ServerManagerとVMware ESXi間のWEBM通信全般についてお問い合わせください。正しいバージョンが表示されている場合は、(3)に進みます。
(3) VMware ESXiのコマンドラインより、以下のコマンドを実行し、インストール済みのLSI SMI-S プロバイダのバージョンを確認します。表示されたVersionStringの値と、
「ESMPRO/ServerManager、LSI SMI-S プロバイダ、VMware ESXiの間で、利用可能なバージョンの組み合わせを教えてください」に記載のバージョン組み合わせをご確認のうえ、ESMPRO/ServerManagerとLSI SMI-S プロバイダが正しいバージョンの組み合わせになっているかご確認ください。
バージョンの組み合わせが正しくない場合は、ESMPRO/ServerManagerとLSI SMI-S プロバイダのどちらかを、正しいバージョンの組み合わせになるよう入れ替えてください。
コマンドを実行しても何も表示されない場合は、(5)をご参照のうえ、sfcbdを再起動し再度お試しください。
# enum_instances LSIESG_SelfCheckIdentity lsi/lsimr13 | grep VersionString
(4) 既知問題
「1台のサーバにRAIDコントローラとSASコントローラの両方を実装すると、ESMPRO/ServerManagerからRAIDコントローラの状態を参照できません」に該当していないかご確認ください。
(5) 既知問題
「 [VMware] [健全性ステータス] でセンサーのステータスが"不明" と表示される」に該当していないかご確認ください。本問題に抵触すると、ESMPRO/ServerManagerからもRAIDシステム情報を参照できなくなることが確認されております。
(6) VMware ESXiのコマンドラインより、以下のコマンドを実行し、sfcbdサービスの再起動をお試しください。本コマンドを実行することによる、稼働中の仮想マシンへの影響はありません。
サービス再起動後、現象が改善されるか再度ご確認ください。
# /etc/init.d/sfcbd-watchdog restart