本書は、N8103-189/190/191/192/193/194/195/196/201 RAIDコントローラ、iStorage NS500Ri/NS300Ri/NS500Rj 標準RAIDコントローラおよびN8103-197 SASコントローラのファームウェアのアップデートに関する案内です。
重要なお知らせ
RAIDファームウェアの旧バージョンにおいて下記のような問題が報告されています。お使いのRAIDコントローラのファームウェアが最新バージョンでない場合、早急にファームウェアを更新されることをお勧めします。詳細は、本書の「RAIDファームウェアの最新化について」を参照してください。
- RAIDファームウェアバージョン2.62(RAID1/10構成で発生)
問題点 | : | 表面スキャン中に物理デバイスのメディアエラーを検出した際、稀にメディアエラーを修復できない場合があります。 |
- RAIDファームウェアバージョン1.98/1.99(RAID5/6/50/60構成で発生)
問題点 | : | 表面スキャン中に物理デバイスのメディアエラーを検出した際、稀にパリティが不正になる場合があります。 |
- RAIDファームウェアバージョン5.61未満(RAID0や単体構成を除くすべての構成)
問題点 | : | リビルド開始10分以内に予期せぬシャットダウンやサーバ電源断が発生した場合に、データ不整合が発生する場合があります。 |
目次
RAIDファームウェアの最新化について
ご使用のサーバの安定運用のためにRAIDファームウェアを最新化することを推奨しています。また、RAIDファームウェアのバージョンに合わせて各種ファームウェアやソフトウェアを更新できるようにStarter Packの適用を推奨しています。
なお、OSによってはStarter Packのバージョンが限られている場合があります。その場合はご使用のOSに対応したStarter Packと最新のRAIDファームウェアの組み合わせを推奨しています。
- Starter Pack はNECサポートポータルからダウンロードできます。
NEC サポートポータル ハードウェア検索ページ
http://www.support.nec.co.jp/TopHWGuidanceContents.aspx
→ 「型番・モデル名から探す」
→ サーバ本体の型番またモデル名を入力して「検索」ボタンをおす。
→ 「製品マニュアル」
→ 「OSとStarter Packの対応表」
→ 「修正情報・ダウンロード」
→ 「Express5800シリーズ Starter Pack Version S8.10-XXX.XX」
または
→ 「iStorage NS シリーズ Starter Pack Version S8.10-XXX.XX」
- OSとStarter Packのバージョンの組み合わせについては本体装置のユーザーズガイドのダウンロードページにて公開している「OSとStarter Packの対応表」を参照してください。
- 最新のRAIDファームウェアのバージョンについては以下のサイトを参照してください。
Express5800シリーズ/iStorage NSシリーズ ファームウェアと関連モジュールのversion管理について(2017年8月~2023年5月出荷開始製品)
https://www.support.nec.co.jp/View.aspx?id=3140107582
- 個別に公開されているRAIDファームウェアを適用する場合はStarter Pack適用後にRAIDファームウェアを適用してください。
RAIDファームウェア適用時の注意事項
VMware ESXiのドライバについて
RAIDファームウェアの適用により、ドライバの適用が必要となる場合ありますので、下記のサイトを参照してください。
VMware ESXiのRAID監視通報
RAIDファームウェアをバージョン4.11未満から4.11以降にアップデートした場合、RAID監視通報がSNMP Trap による通報に変更になります。またWBEMプロバイダのアンインストールも必要となります。詳しくは下記のサイトを参照してください。
https://www.support.nec.co.jp/View.aspx?&id=3140108419
RAIDファームウェア更新方法
Starter Packを使用してRAIDファームウェアを含め各種ファームウェアやソフトウェアを適用する場合
Starter Pack ダウンロードコンテンツで案内している適用手順に従って適用してください。
個別に公開されているRAIDファームウェアを適用する場合
ダウンロードしたRAIDファームウェアに添付されている手順書を参考に適用してください。
Starter Packを使用してRAIDファームウェアだけを個別に適用する場合
下記の手順を参照してください。
1. | Starter Pack のダウンロードサイトに記載されている「アップデート手順」の中の【オフラインからのファームウェアアップデート】に従い手順を進めます。 |
2. | 「Starter Pack DVD からのファームウェアアップデート手順」の(10)「手順2 レビュー」まで進めたら、右図を参考に RAID コントローラ以外のファームウェアをすべて適用しない設定に変更して「展開」をクリックします。 |  |
3. | アップデート完了後に「Reboot」を選択してシステムを再起動してください。 |
RAIDファームウェアの変更点
最新バージョンへの更新を推奨しています。
[7.11]
[6.52]
[6.22]
[5.61]
- 下記重要問題の修正
(1) | リビルド開始10分以内に予期せぬシャットダウンやサーバ電源断が発生した場合に、データ不整合が発生する場合があります。 |
[5.32]
[5.00]
[4.11]
- システムファームウェア更新に伴う変更
- 通報方式変更
[3.00]
- システムファームウェア更新に伴う変更
- 表面スキャンの機能強化
[2.65]
- 下記重要問題の修正
(1) | ファームウェアバージョン2.62が適用されているRAIDレベルRAID1/10/ADM(アドバンストデータミラーリング)の構成で、物理デバイスの修復不可能なメディアエラーによってデータ不整合が発生する場合があります。 |
(2) | ファームウェアバージョン1.98または1.99が適用されているRAIDレベルRAID5/6/50/60の構成で、物理デバイスの修復不可能なメディアエラーによってデータ不整合が発生する場合があります。 |
[2.62]
[1.99]
[1.98]
[1.65]
- システム起動のNECロゴ画面でドットが回転する状態からOS起動が進まない場合がある不具合を修正
[1.34]
[1.05]