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よくあるご質問(サポートFAQ)

【ftサーバ/Windows】RDR機能のベリファイ処理が実行される理由について

質問内容

ftサーバで実行されるベリファイ処理とはなんですか?

回答内容

1.ベリファイ処理について

ftサーバは、ベリファイ処理と呼ばれる機能にて、RDR ( Rapid Disk Resync ) 機能により二重化した内蔵ハードディスクに対して定期的な検査を実行できる仕組みを持っています。
ベリファイ処理では、内蔵ディスクの全領域に対して読み込み処理を実行してハードウェア障害がないかを検査し、ハードウェア障害があれば二重化したもう一方のディスクからデータを読み込み、読み込めなかった領域を代替領域へ置き換える動作を行い二重化したディスクの同期を維持するようにしています。
そのため、通常運用ではアクセスされないディスク領域での障害についても、業務アプリケーションの動作とは非同期に確認することができます。
ベリファイ処理を定期的に実行することで、ディスク障害の早期発見につながり、障害発生の初期段階でのディスク予防交換ができるようにし、障害がより悪化してしまう前に対策を実施することも可能となります。

定期的なシステムの停止と再起動をする運用をされており、初期設定でのベリファイ処理実行タイミングより前にシステムが停止される場合、または、ベリファイ処理実行タイミングとシステム停止のタイミングが重なっている場合には、ベリファイ処理が実行されず、ディスク障害の検出が遅れる可能性があります。
そのような場合には、後述の内容を参考にして、ベリファイ処理の実行スケジュールの見直しをご検討ください。

2.ベリファイ処理の実行タイミングと変更方法

ベリファイ処理の実行タイミングは、ご利用のftサーバの機種、および、ft制御ソフトウェアのバージョンにより異なっているため、下記のコンテンツを参照願います。

Express5800/ 320Fc / 320Fd / R320a / R320b の場合

初期設定では、ベリファイは定期的に1週間ごとに実行されます。
実行タイミングの変更のためには、定期的に行われるベリファイ処理を停止して、任意のタイミングでベリファイ処理を行うためのアプリケーションをインストールしてご利用ください。
<留意点>
初期設定では、システム起動の1週後から1週間間隔で実行されます。そのため、1週間ごとにシステムを再起動する運用とされている場合には、ベリファイ処理が実行されません。
なお、ft制御ソフトウェアのバージョンが 6.1.2216 以降、または、7.0.2176 以降では、システム起動後 12 時間が経過した時点で、最初のベリファイ処理が実行されます。
詳細は、下記コンテンツを参照ください。

Express5800/ R320c 以降の場合

ベリファイ処理は Windows OS のタスクスケジューラのタスクとして実行されるようになっており、お客様のシステム運用に合わせて自由に変更していただくことが可能です。
<留意点>
初期設定では、仮想ディスク番号ごとに日付をずらして、1か月周期で実行されます。
もし毎月のタスク実行と同じ日時にシステムを停止する運用をされると、対象となる仮想ディスク番号のディスクに対するベリファイが実行されません。

なお、ft制御ソフトウェアのバージョンが 9.1.2557 以降では、上記の1か月周期のベリファイ処理のタスクに加えて、システム起動の 12 時間後に自動実行されるタスクが、タスク名:RdrFirstVerify として自動的に登録されます。
このタスクは、すべての仮想ディスク共通で1つ作成され、仮想ディスク1つずつ順番にベリファイを実行します。
詳細は、下記コンテンツを参照ください。

また、ディスクの追加やRDRの再設定などで、仮想ディスク番号が変わった場合には、タスクスケジューラのタスクの設定変更が必要となります。

3.ベリファイ処理実行によるシステムへの影響について

ベリファイ処理の実行中は、ftサーバの内蔵ディスクの全領域に対して読み込み処理が発生します。お客様システムがディスクI/O 負荷の高い状態で運用されているときにベリファイ処理が動作すると、ディスクI/O処理時間が増大し、業務アプリケーションの応答が遅延するなどの影響を与える可能性が考えられます。
お客様のシステム運用への影響を懸念される場合は、システム運用に影響の少ない時間帯にベリファイ処理が実行されるように、スケジュール変更をご検討ください。

4.ベリファイ処理の実行結果の確認方法について

ベリファイ処理が実行された場合、イベントログにベリファイの開始、終了を示すイベントが登録されますので、イベントビューアからご確認いただけます。

5.実行中のベリファイ処理の停止方法

実行中のベリファイを、何らかの理由により停止したい場合には、RDR Utility にて Stop Veriry RDR Virtual Disk コマンドを実行します。
<実行中のベリファイ処理の停止手順>

  1. RDR Utility を起動します。
    ( [スタート]-[すべてのプログラム]-[RDR]-[RDR Utility]をクリックします。)
  2. 左フレームの [RDR Virtual Disk x] で右クリックし、[Stop Verify RDR Virtual Disk] を クリックします。
  3. [Stop Verify RDR Virtual Disk] ダイアログボックスで [OK] をクリックします。

<参考>
RDR Utility のコマンドについては、マニュアルをご参照ください。

  • Express5800/ 320Fc / 320Fd / R320a / R320b の場合
    ユーザーズガイド
    第3章 Windowsの操作と設定
    ディスクの操作
    RDR(Rapid Disk Resync)機能によるディスク操作
    RDR機能によるディスクの二重化設定と解除
    RDR Utilityのその他の機能

  • Express5800/ R320c 以降の場合
    メンテナンスガイド(Windows編)
    第2章 機能変更、増設
    1.2.4 RDR Utilityのその他の機能

製品名カテゴリ

Windows OS for ft

関連情報

  • コンテンツID: 3150109738
  • 公開日: 2015年06月30日
  • 最終更新日:2019年03月08日

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